「マザーハウスカレッジ」に参加してきました。
先日、マザーハウスカレッジに参加してきた。
『若き落下傘社長はどう現場の気持ちを掴んだか?ミスターミニット社長の冷静と情熱。』というタイトルで、ミスターミニットを展開する、ミニット・アジア・パシフィックの代表取締役社長 迫俊亮さんと、マザーハウス副社長 山崎大祐さんとの対談、そして参加者も交えたディスカッション。
もともと学生時代にマザーハウスで半年間インターンを経験し、三菱商事に就職するも半年で退職(!)、再びマザーハウスに勤務し、台湾事業の立ち上げなどマザーハウスの創業期~成長期を支えた迫さん。そんな彼と、当時の上司的立場であった山崎さんは、今やお互い経営者同士ということで、マザーハウス時代の昔懐かし話もあれば、経営者としていかに事業や組織をマネジメントしていくかという話もあり、マザーハウスも迫さんも山崎さんも大好きな自分としては珠玉の2時間だった。
そこでのお話はどれもこれも記しておきたいことばかりなのだけど、特に印象に残ったのは3点。
①とにもかくにも「現場」が大事。
迫さんの著書「やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力」にも書かれていることだけど、経営者と現場は上下の関係ではなく、役割が違うだけ。直接お客様と接している現場の方が知っていることもたくさんある。でも、全体を見渡すことができて、今後の戦略や、現場の強みを活かした事業を考えて生み出し、必要な人材を確保したり、事業や組織を継続して発展させていくための行動ができるのは経営陣。だから役割が違う「だけ」なのだが、実際はそうでもないことが多い。
現場と経営陣で情報格差があったり、人事や予算に関する権限は経営陣が握っていたりすると、経営陣が考えた戦略を現場はただ実行するだけ、でも現場は経営陣が決めたコストカットのせいで余裕がないからうまく出来ない、結果、「現場は全然言うことを聞かない」「経営陣は現場のことを全然わかってない」という声が双方から上がってくる。
迫さんご自身のお話でも、「現場第一」という意識は持っていたはずなのに、店舗スタッフは禁止されているヒゲを生やしていて、メンターの方から「何でヒゲ生やしてるの?現場はダメなのに、経営者はヒゲ生やしていいの?」と言われてハッとした、というエピソードが紹介されている。
それくらい、意識しているつもりでも行動が伴うかどうかは別なのだ、ということも印象的だったし、逆に言えばそういう些細な行動に意識が現れてくるということなのだと思う。
「人事は経営陣からの最大のメッセージ」という言葉もすごく響いた。
現場第一、というなら経営陣に現場出身者はいるのか?
役割の違いとは言ったものの、本当に「現場第一」を掲げるなら、現場を知っている人間が経営陣に必要であることは明らかである。これは「現場第一」が実践されているかを知る最もわかりやすいバロメーターなのかもしれない。
②「I」ではなく「We」で考えて行動する方が、結果的に自分自身の成長につながる。
これは質疑応答の時間に「マザーハウスにいたころと、ミスターミニットの社長になってからで何か変化はありましたか?」という質問に対して
マザーハウス時代は自分のことしか考えていなかった。自分自身がどうなりたいか、どんな風に成長したいか、そればかり考えていた。でも、ミスターミニットの社長になって、まずは会社を何とかしないと、それだけを考えざるを得ない環境になった。すると、会社を良くするために、会社を成長させるための行動に集中するようになって、そうすると、いつの間にか自分自身もすごく成長していた。
との回答があった、というお話。
これ、インターン生の成長や意識の変化を見ていても共通することがあるなと思っていて。
インターンしたいという学生の原動力は、最初は基本的に「自分自身がいかに成長するか」。これはこれで良くて、まずは社会人としての振る舞い、マナー、それから営業などの業務を通じてコミュニケーション能力を磨き、新たな企画を立てて実行していく力を行動し失敗しながら身につけていく。
が、実はそれだけだとどこかで頭打ちになってしまう。自分でできることはある程度できるようになっても、それ以上のことができなくなる。そして、インターンの最終目標は大抵その上にある。(というか、そうなるように設定するのがコーディネーターの仕事である。)
そこから、少しずつ「他者への貢献」「会社への貢献」ということを考え始める。
インターン当初はとにかく色んな人に助けてもらいながら、教えてもらいながら前に進んできた自分。インターンが終わるまでに、もらったものを少しでも返さなければならない。返したい。そんな気持ちになる。そして、自分が最終的に掲げた目標を達成することが即ち会社への貢献になる、そう意味づけができるようになり、自分の力に加えて、他者の力も借りながら、目標達成に向けて走り出せるようになる。
このステップってきっと誰にでも当てはまるものなんじゃないかな。
誰でも最初は「まずは自分が成長したい」という気持ちが先に来るものだと思うし、仮に最初から他者への貢献を考えていても、何もできないうちは貢献できないわけだし。
それに、そうやって自分の成長を考えながら色んなことを学びまくったりしていることも、後々役に立つこともあるだろうし。(故スティーブ・ジョブズの「Connecting The Dots」のエピソードのように)
③考えたらまずはやってみる。できるまでやる。「行動」がすべて。
そりゃそうだ、と恐らく100人中95人くらいは頷くんじゃないだろうか。
でも、実際にできているのは、100人中10人もいるかどうか、だと思う。
自分もまだまだ言うだけでできていないことも多い。だから、ちゃんと書いておこうと思った。
いくら優秀な頭脳が集まって考えた戦略も、実行されなければ意味がない。「もっといいやり方があるのに」と現場が気付いても、それがただの飲み会の愚痴で終わってしまっていたら、経営サイドに伝わっていかなければ、何も変わらない。
何か問題や課題に気づいたら、気づいてしまったら、声を上げよう。
そして文句を言うだけじゃなくて、少しでも行動を起こしていこう。
その行動を起こすことが難しそうだったら、一緒にできそうな仲間を見つけよう。
とにかく、今できることからやってみよう。
口で言うのは簡単だ。行動を起こすのは簡単じゃない。でも、思うだけ、言うだけで行動を起こさないのは、思ってない、言ってないのと一緒。結果が全てとは思わないが、目に見える行動が全てだとは思う。
全ての課題が一気に解決して物事が好転する、なんてことは有り得ない。
組織の課題はひとりひとりの課題。ひとりひとりの些細な行動が積み重なって、組織の重大な課題を生み出してしまう。逆に言えば、ひとりひとりのちょっとした意識の変化、行動の変化が、組織の課題を解決するきっかけになっていく。
何かを変えるのは、とても大変なことだ。
問題はあるけど、まぁそこまで困っていないし、今のままの方が楽ちんだ。
あるいは、問題があって大変だけど、それを変えるのはもっと大変だし、今の状態を我慢していれば、いつか、誰かが何とかしてくれるだろう。
自分の中にもある、こういう気持ち。
でも、思ってるだけじゃ、やっぱり何も変わらない。
そして、何より自分が楽しくない。幸せじゃない。
何か「もやもや」する。
そのもやもやが、またちょっとした行動に現れる。
人ごみですれ違う人にぶつかってしまった時。
電車で目の前にお年寄りが立っていた時。
前を歩く人がハンカチを落とした時。
「すみません」「こちらの席どうぞ」「落としましたよ」
ちょっとしたこと。でも、「行動癖」がついてないと、躊躇してしまうこと。
ひとつひとつのことなんだけど、「気づいたこと」「思ったこと」をそのままで終わらせるか、「行動」に移すか、その違いが、積み重なって大きな違いになってくる、そう思う。
全部をいきなり行動に移していくのは難しい。でも、やろう、思った瞬間に、やろう。何度でも、そう思う。その積み重ねが大きな変化、成果、成功につながる。
…と、感想をつらつらと書いてみたけど、詳しくはぜひこちらの本をどうぞw
ちなみに次回は5月17日、ゲストはNEWSPICKS編集長の佐々木紀彦さん。
ゲストももちろんだけど、山崎さんの絶妙なトーク展開が大好きで毎回たくさんの気付きと学びをいただいているので、次回も楽しみ!
※私はマザーハウスやミスターミニットの回し者ではございません。ただのファンです。
2017年3月に読んだ本
Books Mashu - 2017年03月 (4作品)powered by Booklog
良い会社の共通点
先週、とある地域へ会社見学に行ってきた。
3社を訪問し、経営者からこれまでの事業の歩みや大切にしている考え方、今後の展望についてお話を聞かせていただき、工場や事務所などを見せていただいた。
「会社は社員が贈りたい人生を実現するための手段」と考え、定時で帰れる会社、有給を取れる会社づくりをとことん追求している会社。
「大手にはできない、地域のお客様のお困りごとを解決する会社」を目指し、若者の力を活用して挑戦を続ける会社。
「社員のやる気を引き出し、何があっても社員の命を守る」ことを一番に、社員同士のチームワークを重視し、働きやすい会社をつくるために投資を惜しまない会社。
特徴は三者三様だったが、共通する考え方もあるなと思った。
それは、「社員がチャレンジできる・育つ環境」があるということ。
三社とも中小企業だけど、大手でも中小でも、人を大切にしていない会社は続かないと思う。どこも人材不足はどんどん顕著になってくるし、そもそも国内は人も少なくなってくるし。
それから、採用活動に力を入れる会社も多いけど、育てる意識も大事だと感じた。経験豊富でスキルの高い人材や学生でも即戦力になりそうなポテンシャルの高い学生はどこも引き合いが多く、競争は激しくなる一方。だから、入社時点での能力を見るよりも、入社後にきちんと自社で育てていける環境をつくって、未熟な人材を一人前になるまでちゃんと育てていくことに投資する方が、採用にコストをかけるよりも結果的に効果的なんじゃないかな。お金がないから他チームから引き抜くこともできず、スカウトの目を肥やして若い選手を自チームでどうにかこうにか育てた結果、生え抜きが活躍するようになった広島カープみたいに。
そして、そういう育てる意識・環境がないと、人が育たない→辞めてしまう→良い人材を求めるけど来ない…の悪循環になってしまう。
学生自身の意識の問題もあるけど、やっぱり大企業は給料が良いとか福利厚生がしっかりしてるとか安定してそうとか(これは幻想だと思うのだけど)、魅力的に映りがち。ブランド力や知名力、福利厚生や職場環境といったハード面ではどうしても大企業に劣ってしまう中小企業は特に、縁あって自社に入社した人材はしっかり自社で育てていけるようになる必要性があると思う。
私自身も、新卒で何にも分からない世界に飛び込んで、そこでイチから手取り足取り教えてもらった。最初に教えてもらったこと、仕事のやり方、意識の持ち方は今でも活きている。嫌なことももちろんあったけど、育ててもらったことに関してはとても感謝している。
日本にある約300万社のうち99%は中小企業。
中小企業が元気にならないと、日本も元気にならない(と思う)。
大企業にはない中小企業の魅力もたくさんあるし、もっともっと中小企業には若者が活躍するチャンスがある。
だから、そんな機会をつくるお手伝いを、これからもしていきたい。
もうすぐ30歳
私は昔からゆず(アーティストの)が好きなのだけど、こういうタイトルの曲がある。
一年前はちょうど自分がそうだった。
あと1時間ほどで、30歳が終わる。
振り返ってみると、色んなことがあって長かったような、でも短かったような。
30歳の抱負として掲げていたのは
「やりたいことは全部やる!」
みたいなことで、結構できたんじゃないかなと思っている。
まだまだ中途半端なことばっかりだけど。
ただ、アウトプットは絶対的に足りない。だから今ブログを書いている。
他にも、できれば何かしら自分から仕掛けていくことをつくりたい。と思いつつ、自分らしいなと思えるのは、誰かを裏で支えたり、お膳立てをする役目なのかな、とも。
とにかく、一年後、また年を重ねるときにも、ちゃんとブログを更新したいなと思う。
2017年2月に読んだ本
Books Mashu - 2017年02月 (6作品)powered by Booklog
面白かったのは、元マザーハウス・現ミスターミニット代表の迫さんの本、マーケティング・デザイン、アクティブ・トランジション。
でと、ふと、今考えているのは、もっと異分野の本に手を出してみたいなということ。
何が書いてあるのか想像できないような本とか、読んでもよく分かんねぇな、ってなるくらいの本とか。
今読んでいるのはそういう本。
友人がおすすめと言ってくれた本で、確かに読んでみると面白い。でも、多分自分では見つけられなかったし、読もうとは思わなかった。
本来、読書の魅力はこういうところにあるよなぁ、とふと思った。なので、これからは、何が書いてあるのか想像できる本よりも、何だこれ?って思うくらいのものにも挑戦してみたいなぁと思う。
デジタルデトックス
「自然の中で自分自身の心を見つめなおし、ビジョンを考える」ための合宿で、島にいる間はスマホ、PCなどデジタル機器は完全OFF、いわゆる「デジタルデトックス」である。
自分自身、どちらかというとスマホ依存に近いかもしれないという自覚がある。
スマホ(iPhone)を買ったのが2009年頃。3Gか4だったかな。その辺りでTwitterを始め、ものすごい情報量が入ってきて、これまで知らなかった価値観にどんどん触れるようになった。この世の中で何が正しいのか、自分がこれまで信じていたモノにも疑いの目を向けるようになった。
震災があって、テレビで報道されていることと、Twitterから流れてくる被災地の声のギャップを知った。
良くも悪くも、自分の視野、価値観を広げてくれたのは、間違いなくスマホであり、SNSだった。
スマホに慣れれば慣れるほど、自分自身の頭で考えるということを、少しずつしなくなったのかもしれない。そして、自分自身の心の声を聞いたり、過去のことを思い出したり、未来に想いを馳せたり、そういう「思考」の時間を、取らなくなっていたのかもしれない。
都会の喧騒の中で過ごしていると、自然の音も聞こえない。車や電車の騒音の方が耳につくから、イヤホンをして街を歩いたり、人の顔もあまり見なかったり。
そうして、五感を使わなくなっていたのかもしれない。
4日間、もはや何もない小さな島(周囲約8.0km、人口約250人。島にあるお店は3軒ほど、夜開いている飲食店は1軒のみ。)で外部からの情報も入らない状態で過ごすと、不思議と自分の中から色んな思考が湧き出てくる。今まで忘れていた過去の出来事が思い浮かんでくる。目には空、海、木々の色、耳には鳥の声、波の音が感じられる。口に入れた野菜を噛んでいるうちに、だんだん甘味が感じられてくる。
ああ、感覚を解放するとは、こういうことなのか。
自分の心の声を聞くには、外の声を排除しないといけないのか。
めちゃくちゃ新しい発見があったというよりは、改めて、普段いかに多くの(そしてその大半はそこまで必要でもない)情報に触れているのか、そこに時間を費やしているのかに気付かされた。
と同時に、ふと「信じる者は救われる」という言葉が出てきた。
あまり詳しくは書けないのだけど、この合宿の中で、ある種スピリチュアルな考え方に触れた。久高島が「神の島」と呼ばれる所以は調べていただければと思うが、その中で暮らす人たちの中にもそういった”信仰”が根付いている。伝統を受け継ぎ次の世代に伝えていくことと、その”信仰”を守り続けることもイコールではないのだと知った。
都会で、無味乾燥な、歴史やお祭り、地縁といったものと無縁に暮らすことも
歴史ある地域の伝統を守りながら(悪い言い方をすれば、古い価値観に縛られながら)暮らすことも
どちらが良いというものでもない。
生まれ育った地域の中で、この”信仰”は育まれていく。
久高島という特殊な環境の中で数日間過ごすと、少しその”信仰”を大切にしていきたい人々の考え方もわかる気がした。
でも、やっぱりこうして都会に帰ってくると、自分はこっちの方が落ち着くなと思えてしまう。
どちらが良いというものでもない。
どんな価値観を信じ、大事にしていくのかは、結局は自分次第なのだ。
そこにあまり疑いを持ちすぎてしまうと、結局は自分自身が不幸になってしまう。
だから、
「信じる者は救われる」
そんなことを、無味乾燥な都会の喧騒の中で思った。
「アクティブ・トランジション体験会」に参加してきました
昨日、こちらのイベントに参加してきた。
金曜の夜、しかも参加費は2時間で5,000円となかなか強気のお値段。100人定員のところ何人申し込みがあったのかは分からないけど、定員を超えた場合は抽選とのこと。
さすがは東大中原先生チーム主催、会場は満員。
そもそも、「アクティブ・トランジション」とは
1)「教育機関を終え、仕事をしはじめるようにしている人々が、働き始める前に、
仕事や組織のリアルをアクティブに体感し、働くことの準備をなすこと」、その結果として、
2)教育機関から仕事領域への円滑な移行(トランジション)を果たすこと
という概念。(上記リンクより引用)
大学生の一般的な行動に当てはめると、ちゃんと就職活動をして、内定をもらって、内定先に入社してそこでうまいことやれるようになる、ということ。(もちろん起業したり職人になったり役者になったり色んな道はあるのだけど、最も多い行動のパターンとして)
イベントは、書籍「アクティブ・トランジション」の紹介と共に、その中での研究知見をもとに生まれたワークショップの体験、中原先生のお話、参加者とのダイアログという構成で、あっという間の2時間だった。
イベントそのものも面白かったし、体験したワークショップはまた今後使えるなと思ったし、書籍掲載の論文についても非常に興味深いのでこれから読もうとは思うのだけど、昨日の一番の収穫は、この分野自体に自分がとても興味を持っている、ということを思い出せたことだった。
そもそも、自分が何で今の仕事についたのか。
中学から高校、大学に入るまでは、それなりに勉強もできたし、大きな挫折もなく、志望していた進路に進むことができた。働くイメージは全くなかったけど、就活も、何となくいけるだろうと、何の根拠もなく思っていた。
でも、現実は違った。
当時、リーマン・ショックが起こる前、団塊世代が退職する時期に差し掛かり、就職氷河期が終わって売り手市場となっていた頃。
周りはみんなゴールデンウイーク頃には就職が決まっている中、私は夏休みに入っても内定が一つももらえなかった。
今思えば当たり前のことだった。
やりたいと思える仕事も、自分が思い描く理想も、社会の中で生き抜く武器(強み)も、それを磨くための行動も、何もなかった自分。そして多少なりともあるものをうまく見せようとする就活スキルも持ち合わせていなかった自分。
そりゃあ、まぁまぁの大学出てても、どこの企業も欲しくないよなぁ。
「自分は社会から必要とされていない」と感じていた。
今思い出しても、この時期は、結構病んでたなぁと思う。
結局、12月にようやく、とある中小企業から内定をもらうことができた。そしてその会社でも色々あったけど、5年半勤めることができ、紆余曲折を経て今がある。
今は、学生時代のことも、その後の社会人生活のことも、その経験があったから今があるって思える。
でも、
- 大学(学部)を選ぶときに、もう少し職業と学ぶ内容を結びつけることができていたら。
- 就職を見据えて、学生生活の過ごし方を考えることができていたら。
- そして、そういったことを誰か大人に相談できていたら。
「東京タラレバ娘」じゃないけど、そう思うことはある。
だから、できれば学生のうちから、あるいは高校生のうちから、もっと早い時期から。
社会のこと、仕事のこと、働くということについて考えたり、その中での自分について考えてみたり、誰かと話したり。
そんな機会があったらいいのに、そしてそれを作る仕事があるなら挑戦してみたい。
そう思って、今の仕事に就いたんだった。
ただ、今の仕事としては、トランジションそのものを扱うのとは違っていて、教育や若者のチャレンジを通した企業の経営革新、地域のコミュニティづくりや課題解決、といったところなので、分野としてはワークショップデザインとかファシリテーションとか、あるいはマーケティングや企業の経営戦略とか、トランジション系(?)でいうとキャリアデザインとか人材育成とか、もはや専門性とは?ってくらい多岐に渡っているので、自分にとっての中心を少し見失っていたのかもしれない。
忘れていたつもりはなかったけど、でも、昨日、改めて思い出すことが出来た。
ちなみに、2020年には500万人以上の人材が不足するらしい。
「一億総活躍」っていうのはちょっと違和感あるけど、でも、それなりにちゃんとみんな働かないと貧しくなる一方だろうし、どうせ働くなら楽しくイキイキと働ける方が良いと思う。そのためにも「アクティブ・トランジション」(中原先生いわく"世直し"!)を進めるため、大学側も企業側もお互いができることを増やしていけるよう、そのお手伝いをしていきたい。
▼イベントで紹介&販売されていた書籍
アクティブ・トランジションに関する論文とそのダイジェスト、その研究知見を活かしたワークショップのプログラムが詳細に紹介されていて、お値段は張るけどそれに見合う内容なので、興味のある方はぜひ。
- 作者: 舘野泰一,中原淳,木村充,浜屋祐子,吉村春美,高崎美佐,田中聡,保田江美
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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